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明倫国際法律事務所 Meilin International Law Firm

明倫事件簿 - case005 売掛金と結婚式
~ 債務承認を活用し、売掛金回収に成功した内装業者さんのお話し ~

 高橋さんは、自営で内装業を営んでいます。経理担当の奥さんと2人の小規模な事業でしたが、腕もセンスも良いため、飲食店や注文住宅の内装などを中心に仕事も増えていました。

 ところで、高橋さんに仕事を発注していたA社は、請負代金の支払いが遅れることが多く、いつしか未払代金が500万円を超えていました。高橋さんは、A社がお得意様の1つでもあったことや、長い付き合いであることから、強い請求もできず、一方で材料費や下請けの職人さんへの日当の支払を遅らせることはできず、一人娘の結婚資金として貯めていた自分の貯金を取り崩して支払っていました。

 そのような折、高橋さんの娘さんがお付き合いしていた男性との子供を妊娠し、急いで結婚することになりました。結婚式や出産、新しい住居の準備など出費が見込まれましたが、娘さんにもお相手にも十分な貯金はありませんでした。そこで高橋さんは、、娘や生まれてくる孫のために何とかせねばと思い、あらためてA社に未払代金の請求を行いました。

 

 ところが、A社は「そんなお金はないから支払えない。文句があるなら裁判でもすればいいではないか。」などと開き直り、一向に支払ってくれる気配がありません。それどころか、A社は負債を整理するために計画倒産をするのではないかという業界の噂も聞こえてきました。

 そこで、高橋さんは、あわてて私のところにご相談に見えられました。

 

 詳しく伺ったところ、高橋さんが行った工事の一部は3年以上前のものでしたので、時効によって請負代金の一部が請求できない状態になっていました。そこで、高橋さんにA社に行ってもらい、「せめて残高確認書に確認印を押してほしい」とお願いして、何とかA社に残高確認書を書いてもらいました。これによって、A社の債務承認を得ましたので、A社は「時効」を理由に支払いを拒むことができなくなりました。

 さらに、私は、高橋さんの会計資料などを精査し、A社に対して500万円の請求権があることを証明して、裁判所に、A社が取引先であるB社に対して持っている売掛金を仮に差押えることを申し立て、これが認められました。B社は、裁判所の命令によりA社に対する支払いをストップしたため、A社は予定していた資金繰りが狂い、あわてて私のところに連絡してきました。

 そこで、A社と交渉した結果 、仮差押を取り下げる代わりに、、A社はすぐに350万円を支払い、残金については50万円ずつ3か月で支払うという内容の公正証書を作成し、結局、500万円全額を回収することができました。高橋さんの協力もあって、ご依頼を受けてからこのような話し合いがまとまるまで、1か月程度というスピード解決でした。

 

 高橋さんの娘さんは、無事に結婚式を挙げ、新居を構え、元気な赤ちゃんが生まれました。

 また、高橋さん自身も、それまで杜撰だった売掛金の管理をきちんと行うようになり、経営も良い形で安定しました。その後は大きな焦げ付きも出さずにますます事業充実、今ではお孫さんの成長を楽しみにし、公私ともに充実した生活を送っておられます。

 

 売掛金の回収可能性は、日ごろの管理によって大きく左右されます。私も、顧問先の業務などに積極的に関与させて頂き、債権管理がきちんとなされているか、チェックすることを忘れないようにしています。

 

 

[2011年5月 月刊はかた掲載] 

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本文中に登場する人名・店名についてはのものです。
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